中央執行委員長挨拶

委員長写真 第73回定期大会で、新たに、日本港湾労働組合連合会・中央執行委員長に就任することとなりました。
 浜港労連出身の徳里です。どうぞ、宜しくお願い致します。
 中央執行委員長として、就任のごあいさつを述べさせていただきます。

 先ず、私の好きな言葉に、「和」と言う言葉があります。この言葉の意味合いとしては、調和、和諧、平和へいわ均衡きんこう、の意味で使われています。

 我々は、主要5港を中心に港湾で従事する港湾荷役(船内・船側・沿岸)・関連・検数・事務職員の9単組の各加盟組織の仲間で構成されている労働組合連合会です。
 厳しい港湾情勢のもと、山積する課題解決をするにあたり、これまで通り「是は是、非は非」の考え方を基本として、各地区加盟組織との連携を図りながら、緊密な情報の共有を行い、組合員の様々な意見が反映させられるよう、運動を進めてまいります。
そのうえで、加盟する全組合員の皆様とともに、「和」と、「力」・「団結」を以って、労働運動の前進を図って行きたいと考えています。

 組合員の「賃上げ」を最重要課題として、要求獲得に向けて、たたかい抜く覚悟とともに、労働諸条件の向上・改善に向けて、雇用職域確保拡大の取り組みを基本的な運動の柱として展開しています。
 更に言えば、組合員の「安定した生活の権利」と「雇用」と「職域」を守り、更なる労働条件の引き上げに向けて、運動を進め安全・安心を確かな労働環境として構築し、現場を支えると共に、港湾機能の信頼性を支え、「港湾労働者」として、意義のある運動に繋げ進めて行く覚悟であります。

 我々を取り巻く環境は、国際情勢が複雑化している中で、日本経済にも大きく影響を及ぼしています。
 円安や物価高騰、物流の停滞、人手不足が深刻化する中で、労働者の実質賃金は低下し、生活不安が拡大しています。
 特に、港湾の各現場に於いては長時間労働や過重労働、危険作業等を踏まえ、適正作業料金の未収、大型荷役機器の自動化・遠隔操作化など、構造的な課題が依然として山積しています。
 このことからも、日港労連の果たす役割は益々重要と考えます。
 そのためには、適正作業料金を収受し、安全で安心な職場環境の確保し、協定の履行・遵守徹底、現場主導の取り組み強化に向けて、力を発揮し加盟組織組合員の為に尽くしていく所存であります。

 結びとなりますが、日港労連に加盟する全組合員の皆様が、港湾労働者として誇りを持ち、港湾で働き続けられる港を作り、各地区・各組織との連帯と共闘が不可欠であります。
 何卒、目標に向けて、「力」を結集し、「団結」を深め、港湾労働者の未来を切り拓くために、更に運動を前進させたいと考えています。
 就任のご挨拶とさせていただきます。

 共に、頑張りましょう。

2025年9月10日
日本港湾労働組合連合会
中央執行委員長

徳里 則之